## 今週(7月11日~7月17日)の相場動向### 相場回顧 BTC(ビットコイン):上値追いで12万ドルを突破、史上最高値を更新ビットコインは、上値追いの展開となり、BTC=120,000ドル(約1,776万円)を突破して史上最高値を更新した。トランプ米大統領による追加関税策を巡る不透明感がくすぶる中でも、各国との通商協議の進展期待が相場を支え、市場ではリスクオンムードが継続。ナスダック総合指数が連日で史上最高値を更新するなか、ビットコインも連れ高となった。マイクロストラテジー[MSTR]やメタプラネット(3350)による継続的な大口購入に加え、米下院での暗号資産関連法案の審議進展への期待感が高まり、一時BTC=122,000ドル(約1,805万円)まで上昇した。その後、法案審議の停滞が報じられると、利益確定売りが優勢となり、BTC=117,000ドル(約1,731万円)付近まで下落した。6月の米消費者物価指数ではインフレの加速傾向が示され、関税の影響が意識される展開となった。しかし、インドネシアとの通商合意が好感されたことや、ハイテク株の堅調な値動きが継続したことで、ビットコインも高値圏を維持した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の解任報道を受けて市場が動揺する場面もみられたが、トランプ米大統領がこれを否定したことで影響は限定的にとどまった。## 来週(7月18日~7月24日)の相場予想### BTC(ビットコイン)は米国の決算シーズン入りで上値模索、FOMCを控えた様子見の中でアルトコイン物色も来週のビットコインは、米国企業の決算内容次第では米国株とともにさらに上昇する展開が期待される。FOMCを控えて静観ムードも広がる中、アルトコイン物色が強まることも。トランプ関税に対する過度な懸念が後退する中、市場の関心は米国企業の決算シーズンに移りつつある。大手ハイテク株を中心に業績予想を上回る内容となれば、リスク資産全般への資金流入が加速し、ビットコインの上値を押し上げる可能性がある。また、テスラ[TSLA]のビットコイン保有状況に変化がなければ、安心感から相場を下支えする要因となろう。一方で、FOMCを控えて様子見姿勢も広がっており、通商交渉や暗号資産関連法案に目立った進展がなければ、ビットコインは高値圏でもみ合う展開となることも考えられる。こうした環境下では、投資家がより高いボラティリティを求めてアルトコイン市場へと資金をシフトさせる可能性があり、足元でもその兆しが見られる。イーサリアムやソラナ、リップルなど主要銘柄が相場を牽引する場面がさらに増えることも想定される。直近の価格レンジとして、上値はBTC=125,000ドル(約1,850万円)、下値はBTC=115,000ドル(約1,702万円)を意識する。
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今週(7月11日~7月17日)の相場動向
相場回顧 BTC(ビットコイン):上値追いで12万ドルを突破、史上最高値を更新
ビットコインは、上値追いの展開となり、BTC=120,000ドル(約1,776万円)を突破して史上最高値を更新した。
トランプ米大統領による追加関税策を巡る不透明感がくすぶる中でも、各国との通商協議の進展期待が相場を支え、市場ではリスクオンムードが継続。ナスダック総合指数が連日で史上最高値を更新するなか、ビットコインも連れ高となった。
マイクロストラテジー[MSTR]やメタプラネット(3350)による継続的な大口購入に加え、米下院での暗号資産関連法案の審議進展への期待感が高まり、一時BTC=122,000ドル(約1,805万円)まで上昇した。
その後、法案審議の停滞が報じられると、利益確定売りが優勢となり、BTC=117,000ドル(約1,731万円)付近まで下落した。6月の米消費者物価指数ではインフレの加速傾向が示され、関税の影響が意識される展開となった。
しかし、インドネシアとの通商合意が好感されたことや、ハイテク株の堅調な値動きが継続したことで、ビットコインも高値圏を維持した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の解任報道を受けて市場が動揺する場面もみられたが、トランプ米大統領がこれを否定したことで影響は限定的にとどまった。
BTC(ビットコイン)は米国の決算シーズン入りで上値模索、FOMCを控えた様子見の中でアルトコイン物色も
来週のビットコインは、米国企業の決算内容次第では米国株とともにさらに上昇する展開が期待される。FOMCを控えて静観ムードも広がる中、アルトコイン物色が強まることも。
トランプ関税に対する過度な懸念が後退する中、市場の関心は米国企業の決算シーズンに移りつつある。大手ハイテク株を中心に業績予想を上回る内容となれば、リスク資産全般への資金流入が加速し、ビットコインの上値を押し上げる可能性がある。また、テスラ[TSLA]のビットコイン保有状況に変化がなければ、安心感から相場を下支えする要因となろう。
一方で、FOMCを控えて様子見姿勢も広がっており、通商交渉や暗号資産関連法案に目立った進展がなければ、ビットコインは高値圏でもみ合う展開となることも考えられる。こうした環境下では、投資家がより高いボラティリティを求めてアルトコイン市場へと資金をシフトさせる可能性があり、足元でもその兆しが見られる。イーサリアムやソラナ、リップルなど主要銘柄が相場を牽引する場面がさらに増えることも想定される。
直近の価格レンジとして、上値はBTC=125,000ドル(約1,850万円)、下値はBTC=115,000ドル(約1,702万円)を意識する。